東戸塚こもれびキッズクリニック|小児科・予防接種・乳幼児健診

東戸塚こもれびキッズクリニック

〒244-0801 横浜市戸塚区品濃町513-7 清光ビル3階

こどもの病気と
ホームケア

こどもの病気とホームケア

お子さまのご病気に対し、ホームケア(ご自宅での対処方法)に焦点を当てて、ポイントをまとめています。院内では保護者さまにわかりやすく説明し、クリニック作成のリーフレットをお渡ししています。
今後、徐々に更新していきます。
  1. 経口摂取の基本
  2. RSウイルス感染症 
    ヒトメタニューモウイルス感染症
  3. インフルエンザ
  4. 溶連菌感染症
  5. アデノウイルス感染症
  6. マイコプラスマ
  7. 新型コロナウイルス感染症
  8. 湿疹・皮膚炎・乾燥肌

経口摂取の基本

〇水分
  • まず水分の摂取が重要です。スプーン1杯からでもよいので、少量ずつ進めてください。
  • 糖分・塩分の補給も意識してください。1番のおすすめは経口補水液のオーエスワン(OS-1)で、糖分や塩分がバランスよく含まれています。
  • 経口補水液の味を嫌がって飲めない場合、糖分と塩分を含んだ飲み物を併用してください。なお通常のイオン飲料は糖分中心で塩分が少ないので注意してください。
    • 糖分:通常のイオン飲料・リンゴジュース
    • 塩分:スープ・味噌汁
  • 乳児の場合、母乳は制限なく、ミルクは薄めずに少しずつ、可能なら母乳中心で進めます。
〇食事
  • 水分摂取が可能になってきたら、消化のよいものを少しずつ始めましょう。
    • おかゆ・うどん
    • 豆腐・白身魚・ささみ
    • りんご・バナナ
  • 水分中心から、ゆっくり食事を増やしていきます。
〇控える食べ物・飲み物
  • 水やお茶類 (必要な糖分や塩分を含まないため)
  • 乳製品 (下痢・嘔吐のある場合は控えます)
  • ジュース類 (リンゴは可)
  • 繊維質の多い果物・野菜類 (リンゴやバナナは可)
  • 油や脂肪分が多いもの

RSウイルス感染症
ヒトメタニューモウイルス感染症

〇症状
  • RSウイルスは低年齢中心、ヒトメタニューモウイルスはより幅広い年齢層に感染します。
  • 主な症状として、発熱・咳・鼻水が出現します。
  • 気管が狭くなって喘鳴が出現し、気管支喘息のような状態になることがあります。
  • 中耳炎や肺炎を合併したり、ヒトメタでは胃腸炎を起こす場合もあります。
〇治療
  • ウイルスの特効薬はなく、症状に応じて治療します。
  • 喘鳴に対して、気管支喘息と同様の治療 (内服薬・吸入)を行います。
  • 中耳炎がある場合には抗菌薬を併用します。
〇登園
  • 通常は継続した受診が必要になり、登園再開まで数日から1週間前後かかります。
  • 保育園の場合、RSウイルスでは登園届 (保護者さま記入) が必要です。ヒトメタでは書類は不要ですが、登園再開前に受診がお勧めです。
〇自宅でのケア (咳・喘鳴)
  • 呼吸状態に注目してください。辛そうであれば無理せずに、電話相談(#7119)・救急要請(119)・救急医療機関の受診を検討してください。
  • 上半身を高くして寝かせると、呼吸が楽になります (腰~頭にかけて徐々に高く)。
  • 咳込む時は上体を起こして抱き上げ、背中を優しく叩いたり、擦ってあげてください。落ち着いたら水分摂取も促してください。
  • 哺乳の際には、上体を高く・短時間・1回量を少なめにして、回数を増やすことで補って下さい。